低用量ピルとは卵巣or女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲストン(黄体ホルモン)の配合薬であり、日本ではOC(経口避妊薬)とLEP(治療用低用量ピル)に区別されるのが一般的です。
低用量ピルは排卵を抑えて妊娠を防ぎますが、これに伴い排卵後の卵巣ホルモンの急激な変動も抑えられることでPMS(月経前緊張症)の症状を改善します。また低用量ピルは子宮内膜の肥厚を抑制することで経血量が減少させ、生理痛を軽減します。
OCは28日を1サイクルとする周期投与法ですが、LEPにはより長い周期で服用する(生理の回数を減らす)連続投与法もあります。
不正出血は低用量ピルの飲み初めにおこることが多いですが飲み続けることで次第に改善することが多いです。その他のマイナートラブル(吐き気、頭痛、むくみ)も1~2か月のうちに改善することが多いです。
ただし発現頻度は低いのですが1番注意が必要なのが血栓症です。
当院では事前に血栓症のリスクについての説明を行い、血液検査で血栓症の原因となりうる凝固機能異常がないことを確認しています。