眼科・小児眼科Q&A

近視とは?

近視とは?

どうしたら、近視になるのでしょうか?
例えば、角膜の弯曲(カーブ)が強過ぎれば、光が強く曲がってしまうので、像を結ぶのは網膜の手前になってしまいます。
また眼球が大き過ぎて、奥行きが深過ぎても、像を結ぶのは網膜の手前になってしまうのです。
角膜の弯曲(カーブ)は1〜2才を過ぎるともう余り変らなくなります。
しかし、眼球の奥行きの方は、成長期の身長が伸びている間は、深くなる方向に変化するのです。
身長が伸びるのは成長ホルモンの働きですが、眼球の奥行きが伸びるのも成長ホルモンの働きなのです。

だから、身長がグーンと伸びるときに近視も急に進みます。
そして身長が伸びなくなると、近視も進まなくなります。
角膜の弯曲(カーブ)がきついか、ゆるやかであるかは顔のかたちが遺伝するのと同じように遺伝します。

また、眼球の奥行きが伸びるかどうかも、身長が大きくなるかどうかと同じように遺伝するのです。
近視がどこまで進むかは角膜の弯曲(カーブ)の遺伝と眼球の奥行きの遺伝の二つの遺伝の組み合わせで決まるわけです。

乱視とは?

乱視とは?

乱視は角膜の縦と横のカーブが違う眼です。
縦のカーブが強いと網膜より手前に像を結んでしまいます。
ところが横の方のカーブが緩やかですと、網膜よりも後側に焦点が合ってしまうのです。
だから、乱視は遠くをみても近くをみてもピンボケしているのです。

乱視はダブって見えると聞いたことがあるかもしれませんが、必ずしもダブル訳ではありません。
子供のうちは眼の筋肉に力を入れたり、目を細めたり、凝らしたりして、ボケないようにダブらないように無理をしています。
だから、乱視も、とても疲れる眼で、子供の時から肩こりの原因になることもあります。

近視になるとどうなるの?

近視になるとどうなるの?

近視になるとどうなるのでしょうか?急に近視になる人はいません。
近視の原因は眼の奥行が深くなることですから、徐々に近視は進みます。
眼のかたちではピントが合わなくなってきているのですが、最初のうちははっきり見ようと頑張ります。そして、頑張っている間は、頭が痛いとか、眼が疲れるとかの症状があります。
しかし、はっきり見ようとすると疲れるので、だんだんキチンと見ようとはしなくなるのです。そして、はっきり見ようとする努力が限界になると、「もう、はっきり見るのをやめた!」と、急に視力が落ちてくるのです。

しかも、すぐに、ぼやけていることに慣れてしまうのです。
それでも本人は見えてるつもりです。
見えているということは、眼だけではなくて、頭の中にある脳が信号をキャッチして始めて、自分で見えていると感ずることなのです。
ところが、脳に行く神経回路もピンボケしていることに慣れてしまい、はっきりした映像をインプットすることを忘れてしまうのです。
勉強の能率が落ちたり、根気が続かなくなったのは眼のせいかもしれません。
楽に良く見える状態が一番眼の働きにとっても良いのです。

近視になってもメガネをかけないでいるとどうなるのでしょうか?

近視になってもメガネをかけないでいるとどうなるのでしょうか?

脳がはっきり見ることを忘れてしまった結果、メガネのレンズをどんなに強くしても、視力表の真ん中までしか見えないようになります。(弱視)
また眼にも右利き・左利きといって「利き目」があります。
そこで、右目も左目も一緒に頑張って見るのが辛くなると、役割分担を決めて、 利き目は近くだけを、遠くを見る時は利き目でない方だけを左右別々に使うようになるのです。
その結果、利き目の近視だけがどんどん進んで、右と左がビッコになります。(不同視)
近視は近くにピントがあっている眼ですから、メガネをかけないままにしていると、ピント合わせ(調節)をする必要がなくなります。
すると老眼のようにピント合わせ(調節)が出来ない眼になってしまいます。

このピント合わせ(調節)と連動して働くのが内よせ(輻湊)です。
ピント合わせ(調節)をサボった結果、内よせ(輻湊)も下手になるのです。
これが高じると斜視にもなるのです。(外斜位)
人によって、弱いところにしわよせがくるのです。
はっきり見る力が弱い人は弱視に、左右均等に使う力が弱いひとはビッコに、両眼で一つのものを見る力(両眼視機能)が弱い人は斜視になるわけです。

メガネをかけると近視がすすむ?

眼鏡をかけ始めたり、度を強くしたりして、急に、近視が進んだと思い込んでいる方がいるかもしれません。しかし、本当は間違っています。近視になってもギリギリまで眼鏡をかけないでいますと、ぼやけているのに慣れていますから、ちょっと見える眼鏡でも見えるような気がして作ります。しかし、近視の中味はもっともっと進んでいるわけで、すぐに見えない眼鏡になってしまいます。
眼科で詳しく調べてから、眼鏡を作れば、こういうことはなかっただけなのです。
子供の眼鏡は眼科へ行って、眼鏡を処方してもらって作るべきなのです。
また、眼鏡をかけたり、はずしたりすると近視が進むというのも、全く根拠のない話です。

テレビもゲームもやり放題していいの?

テレビもゲームもやり放題にしていいということではありません。
眼の筋肉を強くするために大事なことは、眼の筋肉も体の筋肉の一部です。
一杯運動して体の筋肉を強くすれば、眼の筋肉も強くなるのです。
暗いところでものを見ると近視になるというのも科学的な根拠はありません。
逆に小さい時に、夜遅くなっても、明るい部屋で育った方が近視になるという研究結果もあるくらいなのです。
夜になったら、早く暗くして眠る方が眼のためにもいいのです。
テレビ・パソコン・DS・iPadは目の問題ではなくて、成長期の子供が体を動かさない時間を 長くとることは、身体の発育のために良くないという理由からですが、聞かれれば1日30分までとお答えしています。

メガネをかけると危ない?

眼鏡は勿論危ないものではありません。今の眼鏡は、まずプラスチックで作るので、割れる心配はありませんし、眼鏡をかけているほうが、目にものがぶつかった時でも、直接、眼を傷つけるケガは滅多に起こらないのです。

メガネとCLのどちらがいい?

メガネとCLのどちらがいい?

コンタクトレンズは視野も広く、強い近視や強い乱視の人にはメガネよりもよく見えます。しかし、普通の近視程度だったら、メガネが一番いいのです。
そして、メガネでできないスポーツの時だけコンタクトレンズにするのならばソフトコンタクトでもいいと思います。
しかし、毎日コンタクトレンズをつけたいのだったら、ソフトコンタクトではなくて、是非ハードコンタクトにして下さい。
ハードコンタクトに慣れるまでには根気と我慢が必要です。
コンタクトを作っても、合っているメガネは常に持っているようにして下さい。

ソフトコンタクトとハードコンタクトはどちらがいい?

ソフトコンタクトとハードコンタクトはどちらがいい?

コンタクトレンズにするならば感染の心配がない、角膜内皮が減少しにくいハードコンタクトの方がいいのです。
しかしハードコンタクトは慣れるのが大変です。個人差はありますが、ハードコンタクトを初めて入れた時はゴロゴロするのが当たり前です。
しかし、毎日入れているうちに慣れてくるものです。なかには一ヶ月もかかってやっと慣れたという人もおります。

プールに入ったあとで、眼を洗った方がいいのでしょうか?

プールに入ったあとで、眼を洗った方がいいのでしょうか?

眼の表面は先程の涙だけではなくて、脂肪とかムチンというねばりっけのある分泌物が眼を保護する膜を作っています。
ちょうど車のワックスのように、コーティングしているのです。
そこで眼を洗い過ぎると、このコーティングまで剥げてしまい、かえってバイキンが入り易くなってしまうのです。
眼の中は涙とまばたきでお掃除されてきれいなところですから、洗わない方がいいのです。
水道水で眼を洗うことは塩素の影響もあり、眼にとっては良くないことが判って来ました。

眼に物が入った時はどうしたらいいのでしょうか?

眼に物が入った時はどうしたらいいのでしょうか?

眼には涙という川が流れていますから、ほとんどの場合はゴミは自然に流れてしまいます。
しかし、二つのことだけは気を付けて下さい。

(1)洗剤などの液体が眼に入った時は、眼科へ行く前に、まず、すぐ洗って下さい。
シャワーがあればその方がいいです。 特にアルカリ性の液体は眼の中へどんどんしみこんで行き、重症の眼の障害を残してしまうことがあるので、10〜20分位洗い流してから、眼科を受診して下さい。
入った液体をその直後に流水で洗い続けることがポイントです。
物が入った時は緊急時ですから、水道水で眼を洗っていいです。
毎日習慣的に眼を洗うのは良くないということです。

(2)ゴミが入った時には、入ったものが鉄のくずかもしれない時には、すぐ眼科へ行ったほうがいいです。
たとえば鉄のカナヅチを使っていた時、金属のものを工作していた時や線路脇で立っていて、電車が通った瞬間に何か入った時などです。
鉄が眼に刺さった時は、その周りに錆びを作って行くので、時間が経つと取り除かなければいけないところが増えてしまうのです。

これでもゴロゴロが取れないときはやはり眼科へ行った方がいいですね!
ゴロゴロしているのは、ゴミが入ったせいではなくて、眼に傷が付いていたり、眼の病気の始まりかもしれません。

白目に黒いしみのようなものがあるのですが、病気でしょうか?

乳児期には、白目に黒い点やしみのようなものが見られることがあります。
これは白目の下にある脈絡膜と呼ばれる黒褐色の膜から移動した色素がしみのように 見えているもので病気ではありません。
白目の透明度が減じてくると自然に見えなくなることが多いので、心配しなくても大丈夫です。